「旅」と「アート」と「多様性」に共通するもの

respect

夏野葉月です。
私は海外への発信を前提とした作品用Webサイトと日本での出張撮影などの仕事用サイトの2つを運営していました。
このうち、これまで「夏野写真館」として運営していた日本語の仕事用サイトをリニューアルしました。

Change with Earth (旧 夏野写真館)
http://natunophoto.com

夏野葉月 – プロフィール
http://natunophoto.com/profile/

サイトのリニューアルを決意した幾つかの理由はあるのですが、1番の理由は人格の交代の回数が増えたことです。
私たちはどの人格も写真撮影などの技能は共有しています。
ただ、仕事で撮るとなるとまた別です。
趣味で撮影するのと仕事で撮影するのは、また別のクオリティが求められます。
であるならば、人格の交代のタイミングがコントロールできるようになるなど責任持って仕事が受注できるような状況になるまでは、いま受注している仕事以外の営業は一旦減らそうと決めました。

また、今回のリニューアルを決心したもう一つの理由があります。
リニューアルを考えた最大の理由は「私が残りの人生で本当にしたいことを見つめ直したい」という気持ちでした。
私はこれまでの人生の中で、写真撮影や動画制作、文章のライティングやWeb制作など表現のためのスキルを常にあげるように努力してきました。
比例的に出会った方から「写真を撮影してほしい」「動画を作ってほしい」「Webサイトを制作してほしい」と打診を受ける回数も増えました。
これまでボランティアあるいは仕事といった形で、様々なクリエイティブな制作に関わらせていただいてきました。

その一方で、「自分が本当に作りたいものはなんだろうか?」という問いをいつも自分に向けていました。
生きている以上、時間は有限です。
であるならば、本当に作りたいものを作りたい。
そして、次の世代や人類の後に生まれる生命体にとってより良いものを残したい。
そうしたことを考えたとき、私がこれから取材していきたいテーマをキーワードにするとしたらなんだろう、と考え続けていました。

1月27日に吉良光さんというビデオブロガーさんのイベントに参加したときに、「自分の活動を表すキーワードは3つに絞ると良い」という話をお聴きしました。
そうしたお話を聴いて自分の中に浮かんできたのが「」「アート」「多様性」という3つの単語でした。
これまで生きてきた中で、旅とアートと多様性が私の人生を変えてきてくれたと思ったからです。

1つめのキーワードは「」です。
私は旅が本当に好きで、16歳のときにはじめて旅したウクライナとロシアでの旅を皮切りに、世界20カ国ほど旅してきました。
旅の素晴らしいところは、異なる価値観と環境に自ら赴けることです。
日本にいると「同じであること」を強制させられている気持ちがします。
私は幼いときから自分をある種の異邦人だと感じてきました。
そうした人と同じであることを求められない旅という体験は、私の心に自由をもたらしてくれました。

2つめのキーワードは「アート」です。
写真を撮ること、文章を描くこと、絵を描くことといった創作を通じて、私は私自身を見つけてきました。
芸術は他と異なることが必要とされます。
他者と同じ作品や作風は模倣や贋作にしかなりえません。
人と違うことが最高に尊重されることが、芸術の最高に素敵なところだと思います。

最後のキーワードは「多様性」です。
私は自分の躁うつ病や解離性同一性障害の闘病をしており、障害者手帳を持って生活するマイノリティの一人です。
また、私自身はバイセクシャルで、学は女性の身体を持つ異性愛好者でもあります。
様々な意味で私たちはマイノリティとしての自分を意識してきましたし、時として生きづらさも感じてきました。
ですが、私自身の異質さを受け入れてくれる人や環境や団体との出会いを通じて、異なる人や価値観を受け入れあう多様性の大切さを感じるようになりました。

この3つのキーワードに共通するのは「違いを尊重すること」だと思います。
人間は例え親子であっても、別々の人間です。
だけど、しばしば違いを認識できず、お互いに尊重できない関係は生まれます。
私が大切だと感じるのは、お互いの違いに対して「理解しあえないことを認めること」「だけど理解しようと努力すること」「そのうえでお互いの違いを認めあうこと」だと考えています。
違うことを尊重すること。
それはこれからの世界のスタンダードな価値観であり、いま日本に最も足りない価値観でもあると思います。

私は私の写真や文章を通じて、人の幸せのために貢献したい。
そのために必要なのは「違いを尊重すること」を自分の人生の中で実践していくことかなと考えています。

そんなことを考えながら、今回のサイトリニューアルに取り組みました。
特に私、夏野葉月のプロフィールは本当に頑張って書きました。
いままでずっと端折って書いてましたが、今回はかなり真面目に書いたため、めちゃめちゃ長くなりました。
すごく長いプロフィールなのですが、お暇なときに読んでいただけたら、とても嬉しく思います。

今回も長い文章を読んでいただき、本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

ABOUTこの記事をかいた人

1976年生まれ。写真家&文筆家。解離性同一性障害で合計4人の人格で暮らす。 幼少期に虐待を経験後、中学生で不登校に。20歳通信制高校へ進学+22歳法政大学へ入学。25歳で躁うつ病を発病後、フリーランスカメラマンに。2010年キヤノン写真新世紀佳作受賞。2013年小笠原諸島移住中にスイスで写真展を開催。2016年鎌倉に移住。